今月6歳になる長男と、末っ子の次男1歳は、発達グレーの子供です。
長男については、特に診断とかもなく、発達については定型発達に追いついてきている状況です。
どんな状況で、どんな流れで、どんな支援を受けているのか、長男の場合を書いていきます。
発育と発達に不安ばかりだった1歳まで
2500gと小ぶりに生まれた長男。
産後すぐに発覚した横隔膜ヘルニアで手術をしました。
手術で体重も減り、成長曲線の下にギリギリ乗るかな、とゆう期間が割と長くありました。
身長は標準だったので、体はひょろっとしていました。
首座りもお座りも、周りの子が早かったこともあり、まだかなまだかなと待ち続ける日々。
当時は不安とゆうよりも、早く赤ちゃん卒業して子供にならないかな、とゆう感覚でした。
私自身が産後鬱で余裕もなかったこともあり、よく泣く長男に戸惑う日々。手術もあったし、どこか痛くて泣いていたらどうしようという不安もありました。
首座りは4カ月頃、お座りは6~7カ月頃でした。今思うとそんなに遅くないのに、当時は周りと比べて焦っていたので遅く感じていました。
体は相変わらず小さかったけど、ちゃんと発育については順を追って成長してくれました。
つかまり立ちは11カ月頃。そのすぐ後、1週間後には伝い歩きをマスター。
今となれば、マイペースではあったものの、発育と発達に関しては割と順調でした。何をあんなに焦っていたのか…
ただ、他の子と比べて、手を振らなかったり、指差しをしなかったり、読んでも全く反応しないことがあり、コミュニケーションがほとんど取れないことに不安を感じていました。
1歳になっても言葉はゼロ。歩き出したのは1歳2カ月頃でした。
その頃、私が2人目を妊娠したこともあり、悪阻がひどく家の中で過ごすことが増えました。
初めて靴を履いてお外で歩いたのが1歳4カ月頃でした。
歩き始めたはいいけど、コミュニケーションが取れないし、興味がある方へフラフラッと行ってしまうので、ハーネスを着けていました。ハーネスは賛否両論あるけど、命を守るために必要な場合は使った方がいいと思います!私はあって良かったです。
1歳6カ月、市の健診でのこと
私の住む川越市は、市の乳幼児健診が、4ヶ月、1歳6ヶ月、3歳、の3回のみです。
私はこの健診が今はとても苦手です。
担当の保健士さんにもよると思うのですが、割と「お母さんもっと頑張って」のようなスタイルで色々言われてしまうからです。
1歳半健診の時、検査項目がほとんどできない息子。コミュニケーションが取れないことも相談しました。
テストのようなことはほとんどできず。指差しやちょっとしたコミュニケーションのテストのようなもの。ちょっと遅いけど1歳半だと個人差もあるので様子を見ましょうとのことでした。
発達に関して不安であれば、市でやっている発達教室(3カ月に1回程度)の予約もできるとのことで、予約のお願いをしました。
あとは関わる時間を増やすこと、とにかく話けてあげてくださいと言われた記憶。
長男の発達がゆっくりなのは、私のせいなのかと落ち込んで帰ってきました。(私の言葉を受け取る際のメンタルが弱かったからそんな風にとらえちゃったのかなと、今なら思います。)
幼稚園の満2歳クラス、満3歳クラスに通わせて変わったこと
1歳半健診で、発達については今後も様子を見ましょうということで、3歳児健診までの間に、半年に1度くらいの頻度で、担当保健士さんから様子を聞く電話がありました。
1歳半を過ぎたあたりから指差しはするように。この頃から、少しずつ単語も話すようになりました。
ちなみに、最初に言った言葉は「おいしい」でした。その次は「なっとう・ごはん」でした。発語の癖強い。笑
長男が1歳10カ月頃、第二子になる女の子を出産。長男はお兄ちゃんになりました。
赤ちゃんに対してどんな態度を取るのかドキドキでしたが、最初から可愛がってくれている様子で、意地悪をしたり、赤ちゃん返りするようなことはありませんでした。
相変わらずコミュニケーションは取れませんでしたが、2歳に近づくにつれて少しずつ大人の真似をするように。
一番やっていたのは、電話の真似。言葉は喃語だけど、会話しているふりをしていました。
そして2歳半になった頃、幼稚園の満2歳クラス(一時預かりのような感じ)を検討。
コミュニケーションが取れないことも、幼稚園に相談したところ、預けることによって自立心や他の子との関わりから、成長を促せるかもとのお話で、通わせてみようと決めました。
初めての登園は1歳10カ月頃から。週1から2日程度で通わせました。
私と離れることがよくわかっていないのか、ほとんど泣かずに楽しんで通っていました。
言葉でのコミュニケーションはほとんど取れていなかったけど、どうにか周りと行動してくれていたようです。
3歳の誕生月から、満3歳クラスへ上がれます。満3歳クラスは、他の学年と同様、週5日の登園です。
活動も、満2歳クラスとは違い、幼稚園活動と同じような事をしてくれます。
バス通園も可能なので、うちは妹もいるし、バス通園を希望。
初めてのバスは大泣きでしたが、2~3回目からは喜んで乗っていきました。
満3歳クラスの最初の月のお誕生会では、子供本人が、1人ずつ名前とクラスと何歳になったかを発表します。
長男はまだ自分の名前もまともの言えない状況。クラスと何歳になったかなんて、言えるはずもありません。
全園児の前での発表、どうするのかなと不安で見守っていけど、人前に出るのは平気な様子で、先生の耳打ちを何となく真似して喃語のような言葉で発表していて、成長を感じる一コマでした。
満3歳クラスでの成長は著しかったです。
他の子との関わりや、自分でやらなければいけないことも多かったのでしょう。
言葉も話さなければ生活できない状況が、少しずつ言葉を引き出してくれたように感じます。
市の3歳児健診でのこと
少しタイムラインが前後しますが、満3歳クラスに通い始めたのが2020年4月…感染症が拡大し緊急事態宣言が出た頃でした。
最初の2カ月は、ほとんど通えなかったり、通えるようになっても分散登園。
そんなこともあって、市の3歳児健診を受けたのは3歳4カ月頃になってからでした。
その時は、発育については小さかった体も標準に乗っていたけれど、発達については言葉の発達の遅れを指摘されました。
そこでは、市の言語聴覚士さんとの面談予約をして帰りました。
言語聴覚士さんとの面談はそれから3カ月おきに通うようになりました。
最初の面談時、先生には1歳半程度の言葉の遅れと言われました。
当時3歳半くらいの息子。2歳程度だったってこと…そりゃコミュニケーション取るのが難しいはずでした。
家での声掛けの仕方などもアドバイスをもらい、現状の息子がどんな感じなのかを教えてもらったことで、私自身少し安心しました。
発達障害について、ここまででグレーとハッキリ言われたことはないし、病院の受診も勧められませんでした。
それでもコミュニケーションがほとんど取れない息子に、当時の私はグレーだなと思っていました。
大きく変化したのは4歳になってから
4歳になった息子は、誕生日を境に急激に変化しました。
年少さんに進級したこともあり、幼稚園もとても楽しんで通いました。
お友達の名前を覚えて帰ってくるようになるまでには半年以上かかりましたが、少しずつ園での様子を話してくれる程度には言葉も覚えていきました。
2語文、3語文なんて、覚えてないくらいスムーズに言えるようになったし、コミュニケーションについても意思疎通がはかれるようになりました。
1歳10カ月離れている妹が、発達が早かったこともあり、それもいい刺激になっていたように思います。
息子が5歳になり、言語聴覚士さんとの面談で遅れが1歳程度とのことを聞き、少しずつ追いついているんだなと確信しました。感覚だけでなく専門家なりの第三者の目線は、親にとって安心材料になります。通ってて良かったと思いました。
5歳のことと、もうすぐ6歳になる現在の状態について
5歳の成長も著しく、年中さんではクラスのお友達の名前を憶えて帰ってこれたり、自分から園での出来事を話してくれるようになりました。
言葉の増え方はすごいスピードだったけど、それに加えて得意なことも増えました。
絵を描くことが大好きで、見たものを覚えて絵におこすのが得意だったり、興味があった字を少しずつ読めるようになりました。
字を読めるようになったら、それを絵のような感じで形として捉え、少しずつひらがなも書けるように。同じ要領で、カタカナの読み書きも出来るようになりました。
会話は先生の真似やお友達の真似で、いろんな表現を覚え、敬語も使いこなせるまでに。
ここまでくると、言葉やコミュニケーションで困ることがなくなりました。
言語聴覚士さんとの最新の面談で、お母さんが現在困ってることや、子供に対して思うことはありますか?と聞かれ
困っていることはなく、不安だった発達で他の子と違う点も、この子の性格の範囲だなと思うようになったことを話しました。
先生の判断も同じで、言葉に関しては追いついたと言っていいでしょうとのこと。
あとはこの子の性格ですね、と言っていただけました。
長男の性格は、とにかくマイペースで、マイワールド全開なところ。
ずっとグレーと感じていたところが晴れて、長男の色として捉えられるようになりました。
マイペース&マイワールドが小学校入学後に学校生活で困ることがないか見るため、言語聴覚士さんとの面談は今まで通り年長と小学校入学まで続けてくださるそうです。
第一子だったこともあり、周りと比べて少し敏感になっていた部分もあると思います。
振り返って考えてみると、ちょっとゆっくりな成長も、この子の性格だったなと。今だから思えます。
でもその時の不安を解消してくれたのは、幼稚園や支援室、市の保健士さんや言語聴覚士さんと関りを持てたからだとも思います。
発達に対して、昔に比べて多種多様になり、診断も下りやすいイメージです。
その子の性格として、何かしらの診断が下りたあとも、生きやすいようにサポートしたいと考えています。
長男についても継続して見守りますが、わが家の末っ子は更にゆっくりです。
病院の発達外来やリハビリにも通っています。そちらの事も記事にしていく予定です。
もし今不安を抱えている方がいたとしたら、相談できる場所に行き、その子の状況把握をして、サポートしてあげられることを見つける方が、安心して過ごせると思います。
発達ゆっくりさんもその子のペースで成長してくれるはず。
その成長のためにも、相談できる場所があり不安を解消できて、母親が笑顔でいられるようになるといいのかなと思います。